透視眼鏡【BL】


「……マジで、いつ見た?」

顔が怖いよ、幸彦さん。


「だからさ、これ、本物。
 本物の透視ができる眼鏡なんだって!」

そう言うと同時に、サチの元からつけてた
ごく普通の眼鏡を外し、透視眼鏡をかけさせた。



「……っ!」

「な?本物だろ?」

「……全裸祭り……」

裸祭りじゃないんですか。


「でもお前、こんなの買って
 一体どうしようっていうんだ?」

「えー、ほら、だってさ
 クラスの清楚なあの子の裸、
 しかも無防備な姿を!見てみたいとかさ
 想像しないか?!妄想するだろ?!」


意外と派手な下着だったらどうしよう?!
その下見ようかどうしようか悩んじゃう!
あの広告見たら、そんな妄想広がるだろ!

そう訴えると、
サチはとても残念そうな顔で。


「……気持ちは分かる。
 でもな、よく考えるんだ


 うち、男子校だろ?」


しかも、全寮制。


「知ってたよ!
 男の裸しか見れない事ぐらい!」

そして普段から見放題な事ぐらい!



だけど、夢、見たかったんだ……!


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