透視眼鏡【BL】
燃えつきそうだよ、真っ白にな!
状態の俺を見て、サチは同情したのか
眼鏡をそっと外し、俺の顔に戻した。
そうだよね、ここ、
先生でさえも男しかいないもんね。
それでもこんなの買っちゃう俺、
ちょっと可哀そうな子だよね。
ううん、でも俺、後悔してないよ!
これが届いて、初めてかけた
あの時の気持ちを思い返してみる。
それにさ、
「ぶっちゃけ最近、
男でもいいかなって思い始めたんだ!」
言葉通りにぶっちゃけると、
サチはその端正な顔を歪めた。
そして俺は
また一層、そんな彼の体を凝視する。
「うん、想像とは逆に、
意外と男らしい体してるよね!」
綺麗な顔立ちに眼鏡。
さらに学級委員長という立場。
華奢な体を想像していたけれど、
着やせするタイプだったらしく、
予想以上に筋肉量が多そうな肉体だ。
これで清楚なあの子の裸ゲット!
次はどうしようかな……
「そんじゃまあ、行ってきます!」
そう言い残して教室を出た俺を、
サチがどんな顔で追いかけようとしてたか
そんな事、その時の俺は知る由も無かった