心獣








美玲の周りに人が集まって来た。








「なっ、なんだ。」



「あの女子が潤をはっ倒したぞ。」








潤は目を覚ました。すると、自分の周りの人だかりに気付いた。








美玲に向けられる冷ややかな視線。美玲は少しその場で呆然と立ち尽くしていた。








「いや、みんなこれは違うよ。」








潤は今の状況が悪いことを悟り、美玲の手を掴んだ。








「たくっ、ホレ行くぞ。」








二人は群衆をかきわけ走った。








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