《続》ポケット
「よし、作ろっと」
そういって袖をめくっていると
「……俺も手伝う?」
そういって後ろからカーテンをくぐり抜けて来たはる君。
「だ、大丈夫!大丈夫だからそっち行ってて…」
いまはる君を見たら、動揺して何も出来なくなっちゃう…
……それなのに、何故はる君はそんなに平常心でいられるの?
「ん、わかった。用意しとく」
再びカーテンをくぐり抜けてリビングに戻ったはる君。
いまは近すぎるこの距離が、
私にとってはとても苦しい――…