初恋向日葵

ピーーーー。

「いやぁあああっ」

すっと未来ちゃんは息を引き取った。



向日葵が産まれたのはその三日後だったね。

私のお母さんは、未来ちゃんの事、ちょっと恨んでたみたいだったけど

未来ちゃんのお葬式の時は
「花梨の友達でいてくれて
ありがとう」

って泣いてた。

――――――――――――

「未来ちゃん・・・
私さ、未来ちゃんみたいな友達いて自慢だよ。

絶対、そっちで幸せになんなよ」


爽やかな風が吹き抜ける。

『当たり前でしょ』

確かに、聞こえたんだ。
未来ちゃんの声。



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