初恋向日葵

すると先輩は私との距離をぎゅっと詰めて、

「ごめんな」

と言った。

「あ、あの。許すんでちょっと離れて・・・」

「俺の事そんな嫌いなのか」
「そういうわけじゃなくて・・・・」

「何?」

はぁ〜、なんで私が質問攻め。

「ドキドキするんですっ」

投げやりに言って壁の方を向く。

「もっとドキドキさせてやろうか?」

「えっ・・・?」

振り返った私にニヤっと笑みを見せて、

「お前が可愛い事言うからいけねぇんだからな」

と言い、私の頬に手をかぶせた。

「え・・・・?」

そしてだんだん先輩が近づいてくる。

ちゅっ

「んっ」

いきなりでびっくりして声が漏れてしまった。

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