《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
(言えるわけないし。

ただ残ってるだけとか……

おまけに今じゃ、演奏が
聞こえてくるのを待ってる
なんて……)



「部活は入ってないです。

そうじゃなくて……えと、
部活してる友達を待ってて……」



ちょっと苦しい言い訳
だったかな。



内心ドキドキだったけど、
久住先生は特に不審がる
様子はなかった。



「ふぅん、そうなのか。

――その友達の部活は、
まだかかるの?」



「え? あ、はい。

まだもうちょっと、
やってると思います……」


_
< 102 / 440 >

この作品をシェア

pagetop