《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
奈緒の声に、あたしは
ハッと顔をあげた。



そのオデコに、奈緒は
ピタッと人差し指を当てて、



「クラスの男子に告られた
ことも、何回もあるでしょ。

でもいっつも断ってさ。

ホーント、もったいない!」



「な、何言って……」



「モテるのにずっと彼氏
いないなんて、フツー
ありえないよ!

なんでなのよ?」



「な、なんでって……。

好きでもないのに、つき
合えるわけないでしょ……」



たしかにこの高校に入って
から、何度か男子には告白
された。


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