《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
だけどあたしは彼らの
ことを何とも思ってないん
だから、しようがない。



「だーっ! それじゃあ
花琳は誰が好きなのよ!!」



奈緒の大声に、チャイムの
音が重なった。



あたしはラッキーと
ばかりにグイッと彼女の
体を後ろに押して、



「ほらほら、チャイム!

先生来るよ。もう座りなよ!」



「あ……ちょっと……っ」



奈緒も他の子も名残惜し
そうだったけど、その時
本当にガラッとドアが
開いて、担任が教室に
入って来る。



「………もぉっ」


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