《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「花琳っ! お母さんに
なんてひどいことを言うんだ!!」



お父さんが声を荒らげ、
肩にかかる手にも力がこもる。



でも、あたしだってこの
憤りは抑えようがなかった。



「だってそうじゃない!

あたしは転校になるって
ことでしょっ?

あたしのことなのに、
勝手に決めないでよ!!」



「だから、何もこの先
ずっと山梨で暮らせとは
言ってない。

成人したら、お前の好きな
ようにすれば――…」



「―――それじゃダメ
なんだってばっ!!」


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