《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
きっと、あたしがここまで
反発するとは予想して
なかったんだろう。



嫌がっても、お母さんの
ためだと言えば渋々了承する。
……そう思ってたに違いない。



だけどそんなのは――
あたしはゴメンだ。



(ずっとずっと、この家で
我慢してきたんだよ。

お母さんがあんなふう
なのが嫌でも、辛くても。

だけどもう、これ以上
振り回されるなんてイヤ……!)



だって……そう。



今生きてるのは、あたし
なんだから―――…。


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