《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
何も言わずに、暗い瞳をして。



……もうずっとそうだ。



お母さんはもう何年も
前から、あたしを見てない。


………自分の娘なのに。




気づくと両の瞳から、
熱いものが流れてた。



「みんな……大っ嫌い……!!」



吐き捨てるように叫んで、
あたしは夜の街に
飛び出した……。





     * * *


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