《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
抑揚のない声で言うと、
将輝は今度はキリリと眉を
吊り上げて、



「アホか。

そんなわけにいかねーだろ」



「……なんで?

どーせ怪しい雑誌でも
買いに来たんじゃないの?

早く帰って読めば?」



「怪っ………バーローッ、
そんなんじゃねーよっ」



とか言いつつも、少しだけ
声が上擦ってる。



単なる憎まれ口のつもり
だったんだけど、どうやら
本当にそういう目的でここを
使ったこともあるみたいだ。




「……ったく、何なんだよ
マジで……!」


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