《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「はぁ?

そりゃお前の家のこと
なんかわかんねーけどさ。

けど、こんな夜中に一人で
ウロウロしてちゃヤバいに
決まってんだろ」



「じゃあお金貸して。

ネカフェ行くから」



「――いや、そーじゃ
なくて……」



「それじゃもういい。

……あたし、もう行くね」



フラリと歩き出そうと
すると、将輝はすかさず
あたしの腕を掴む。



「待てよ! 行くったって
どこ行くんだ?」



「そんなのあたしの勝手でしょ」



「勝手じゃねーだろっ。

あーっ、ったくもーっっ!!」


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