《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
将輝はほとんど地団駄
踏みそうな勢いで叫んで、
強引にあたしの腕を引っ張った。



そしてさっきまでしゃがみ
込んでた辺りに、押さえ
込むみたいに再びあたしを
座らせて、



「やめとこうかと思った
けど、やっぱ聞く。

――何があったんだ、花琳?」



「将輝――…」



……何だかんだで、あたしの
ことを心配してくれてるの
かもしれない。



っていうか……ホントは
よくわかってる。



ガキ大将のくせに、妙な
ところで人情あつい。


将輝はそんなヤツだ。
昔から……。


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