《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
触れたくない話題を持って
こられて、あたしは声を
荒らげる。



……コンビニで会ったあの夜。



結局あたしは将輝から
五千円借りて、ネカフェで
夜を過ごした。



というか、将輝はあれ以上
何も聞かず、おまけに
ネカフェまでも送ってくれて……

あの時ばかりは、本当に
感謝しなきゃいけないって
思ってる。



翌日の朝家に帰ったら
両親は気まずそうにしてて、
それでもお父さんは『よく
考えてみてくれ』なんて
言ってた。



それでさらにへこんだけど、
将輝が明るく励まして
くれて、少し気が晴れ
たりもしたし……。


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