《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「――でもやっぱ、話が別よ。

お金もすぐ返したじゃない」



動揺を振り切ってキッパリと
断ると、将輝はようやく
諦めて、『ケチ!』と
叫びながら去っていく。



まったく――少しは感謝
してるのに、ああいう所が
ホント残念なヤツ……。



「相変わらず騒がしい男
だねー、田島は」



肩をすくめて言った奈緒に、
あたしも苦笑いで頷いた。





     * * *


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