《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
長い長い沈黙。



何時間も過ぎたんじゃ
ないかと思うほど長い
時間の後、久住先生は
ようやくそれを断ち切り、
こう言った。



「悪いけど、如月。

オレにはその答えを答えて
やることはできないよ。

だってそれを見つける
のは、君自身だから」



「……………っ!!」



衝撃でビクンと体が震える。



言葉にならないショックが
電流のように走りかけた
のを、続いたセリフが止めた。



「だけど、答えを見つける
ための手助けなら、どれ
だけでもしてやる。

それに……一つだけ、今、
教えてやろうか」


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