《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
――先生が、あたしを
手助けしてくれる? 本当に?
「な……ん、ですか……?」
震える声で、あたしは
先生に問いかけた。
先生はいつもどおりの落ち
着いた温かな顔で微笑んで、
あたしの頭をポンポンと叩くと、
「抜け出したいと思ってる
なら、君の心は、ちゃんと
前を向いてる。
それなら、前に進むのは
決して不可能じゃないんだ。
ただ、ほんの少しだけ
何かが足りない。
それだけなんだよ」
「心は――前を向いて――…」
……目から鱗が落ちる
ような気分だった。
_
手助けしてくれる? 本当に?
「な……ん、ですか……?」
震える声で、あたしは
先生に問いかけた。
先生はいつもどおりの落ち
着いた温かな顔で微笑んで、
あたしの頭をポンポンと叩くと、
「抜け出したいと思ってる
なら、君の心は、ちゃんと
前を向いてる。
それなら、前に進むのは
決して不可能じゃないんだ。
ただ、ほんの少しだけ
何かが足りない。
それだけなんだよ」
「心は――前を向いて――…」
……目から鱗が落ちる
ような気分だった。
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