《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
……先生と過ごす、
かけがえのない時間。



この時間があるから、
あたしはふさぎ込まずに
毎日を過ごせてる。



家でどんなことがあっても、
時に憂鬱な思いが心を
よぎっても。



先生がいるから、
あたしは――…。





「あと半月もしたら12月か。

早いなぁ……もう年末なんだね」



妙にシミジミした声で言う
先生の態度がおかしくて、
あたしは思わずプッと噴き
出した。



「先生、オジサンくさい」



「えぇっ!? 酷いな。

この時期は誰でもそう思う
だろう?」


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