《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
掃除自体けっこう時間を
かけて終わらせてきた
うえに、しばらく席に
座ってボーッとしてたもん
だから、もう教室には
あたし以外誰もいなかった。



こんな時間だと、校舎に
いるのは部活で残ってる
生徒くらいだろう。



(もうそろそろ、あたしも
帰らなきゃね……)



そう思って、鞄をつかんで
立ち上がった。



(あ……そういえば将輝、
辞書返しに来なかったな……)



和英は、あたしも明日の
午後使うのに。こっちが
取りに行かなきゃなんない
じゃん。


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