《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「何とかね。

一人暮らしだとつい食生活
乱れちゃって、たまーに
ヤバいけど」



苑子さんは大学生だ。



実家はこの街だけど大学が
横浜だから、数年前からは
キャンパスの近くで一人
暮らしをしてる。



「帰って来てたんですね。

もう冬休みなんですか……?」



毎年、帰って来るのは
もっと後だったはず。



記憶をたどってると、苑子
さんもプルプルと首を横に
振って、



「まだよ。

今日はちょっとヤボ用で
来ただけ。今からまた
横浜に戻るの」



「あ、そうなんですか」


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