《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「……………!」
ギクリとしてしまったのを、
隠せたかどうかは微妙だった。
でもあたしは、上擦り
そうになる声を何とか抑えて、
「――どうしたんですか、
いきなり?」
「ゴメンね。
ちょっとだけ、気になってさ」
どうして苑子さんが、
そんなことをちょっと
気にする必要があるの?
……内心ではそう思った
けど、面と向かって尋ねる
度胸はない。
だからあたしはぎこちない
作り笑いを浮かべて、
「変なこと聞きますね。
――そうですよ。
もう、やめました」
「そっか………」
_
ギクリとしてしまったのを、
隠せたかどうかは微妙だった。
でもあたしは、上擦り
そうになる声を何とか抑えて、
「――どうしたんですか、
いきなり?」
「ゴメンね。
ちょっとだけ、気になってさ」
どうして苑子さんが、
そんなことをちょっと
気にする必要があるの?
……内心ではそう思った
けど、面と向かって尋ねる
度胸はない。
だからあたしはぎこちない
作り笑いを浮かべて、
「変なこと聞きますね。
――そうですよ。
もう、やめました」
「そっか………」
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