《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「え? な、何ですか?」



「いや……普段からは想像も
できない饒舌ぶりだから。

ことピアノだとそんなに
ハイテンションなのか、君は」



「な……! だ、だって
先生が感想を聞いたから……!」



カァァッと頬が今以上に
ほてるのを感じながら、
あたしはむくれた声を出した。



先生はすぐに眉じりを下げて、



「ゴメンゴメン、冗談だよ。

からかって悪かった」



「ホントですよ………」



「もう冗談は言わないよ。

―――ここからは、真面目な話」



「………え―――…?」


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