《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
ビクン、と体が強張った
のが自分でわかる。
今耳にした言葉が現実か
どうかわからなくて、
先生の目を穴の開くくらい
見つめた。
「………ど、して………?」
――あたし、先生に何も
話してないよ?
なのにどうして、そんな
こと言うの?
どうして………わかるの?
「―――弾いてたんだろう?
昔は」
「……………」
返す言葉は見つからなかった。
どうしていいのかわから
なくて……
あたしはただ無意識に、
先生から遅れないように
右と左の足を前に出すだけ。
_
のが自分でわかる。
今耳にした言葉が現実か
どうかわからなくて、
先生の目を穴の開くくらい
見つめた。
「………ど、して………?」
――あたし、先生に何も
話してないよ?
なのにどうして、そんな
こと言うの?
どうして………わかるの?
「―――弾いてたんだろう?
昔は」
「……………」
返す言葉は見つからなかった。
どうしていいのかわから
なくて……
あたしはただ無意識に、
先生から遅れないように
右と左の足を前に出すだけ。
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