《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
お母さんは待ちきれなく
なったのか、せかすように
問いを重ねてくる。



「……どうするの? 
早く決めなさい」



「あ……い、いいよ。

あがってもらって」



目的は全くわからないけど、
だからといって追い返す
わけにもいかない。



あたしの返事を聞くと、
お母さんはすぐに階段を
降りていった。



ベッドから飛び起き乱れた
髪や部屋を整えてると、
すぐに再び足音がして、
ドアがトントンとノックされる。



「……ど、どうぞ!」


_
< 249 / 440 >

この作品をシェア

pagetop