《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「あたし―――先生が、
好きです――…」



本当は、いつかあたしが
一歩を踏み出して、胸を
張って言える立場になった
時に言おうと思ってた言葉。



だけど今……やっぱり、
そうじゃないんだってわかった。



きっと今がその時なんじゃ
ないかって。



――そう思ったら、あたしの
人生初めての告白の言葉は、
信じられないほど簡単に、
音となって外に出ていた。



(わかったから。

あたしも先生も、
同じだったんだって――…)




「き……さらぎ……?」



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