《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「わかったよ。一緒に行こう。

見ず知らずのオレが、
いきなり行っていいのか
って心配はあるけどね」



「全然大丈夫です。

この曲を完成させる
パートナーに、あたしが
選んだ人なんだもの。

きっと、連れて行かない
方が怒られちゃうから」



「アハハ、そうなのか。

君がそう言うなら、オレも
しっかりと報告をさせて
もらうよ」



「―――はいっ。

ありがとうございます!」



あたしはホッと胸を撫で
下ろして、はにかんだ。



先生はチラッと壁の時計に
目をやって言う。


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