《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「っと、いけない。
もうこんな時間か。

そろそろ帰らないと、
遅くなるな」



「あ――そうですね」



こんな所はやっぱり先生で、
いつも時間を忘れて没頭
しちゃうあたしを、先生が
諭してくれる。



親はたいして心配するとも
思えないし、本当はもっと
遅くてもいいと思ってるん
だけど、先生には迷惑かけ
られない。


スタジオの契約時間だって
あるだろうし。



だからあたしは素直に
片付けを始め、数分後には
先生と一緒に建物を出た。


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