《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
将輝はずっと黙って話を
聞いてて……終わって
からも、しばらく何も
言わなかった。
だけどやがて、地面を見た
ままくぐもった低い声で言う。
「……んなことがあったなら……
もっと、早く言えよ……」
「――ゴメン。
実際はまだ曲も完成して
ないし、何の結果も出て
ないから。
でももう少ししたら、
ちゃんと言おうと思って
たんだよ」
「その気持ちもわからない
でもないけど。
けどお前は――いっつもそうだ。
肝心なことは何も言わないで、
いつも一人で勝手に――…」
_
聞いてて……終わって
からも、しばらく何も
言わなかった。
だけどやがて、地面を見た
ままくぐもった低い声で言う。
「……んなことがあったなら……
もっと、早く言えよ……」
「――ゴメン。
実際はまだ曲も完成して
ないし、何の結果も出て
ないから。
でももう少ししたら、
ちゃんと言おうと思って
たんだよ」
「その気持ちもわからない
でもないけど。
けどお前は――いっつもそうだ。
肝心なことは何も言わないで、
いつも一人で勝手に――…」
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