《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
そこが霊園の最寄り駅になる。



みんなと車で到着した後に、
一人で駅まで迎えに行く
つもりだった。



《大丈夫だよ》



返事はすぐに返って来る。



あたしはゆっくりと一度
深呼吸して、携帯をバッグに
しまった。

バッグの中には、あの
ノートと楽譜も入ってる。



「よし、行こうか」



玄関から、用意の出来た
お父さんが呼びに来た。



「うん」



順番に乗り込み、1台の
車で出発する。



「……本当に、毎年
ありがとうな、苑子ちゃん」



「いいえ。私も穂乃花に
会いたいですから」


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