《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「こちらが、その方なのか?」



「―――あ、うん。
久住先生っていうの」



「先生?」



「……はじめまして。

藤成高校で現国教諭を
してます、久住慎哉です」



「花琳の学校の先生が、
どうして……」



お父さんが重ねて
質問しようとしたけど、
お母さんがそれを遮った。



「あなた。とりあえず
行きましょう。

お義兄さん達もお待たせ
してるんだから」



「あ、あぁ――そうだね」



結局あたし達は、全員
スッキリしないまま墓地の
敷地内へと移動する。


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