《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「何でもないって状態じゃ
ねーだろ!?
お前、今日は穂乃花さんの
墓前でみんなに話をするって
言ってたじゃねーか!
それがなんで、こんなとこで
泣いてんだよっ!?」
「……うるさいな……。
そんな大きな声、出さない
でよ……」
(話、しようと思ってたよ。
でももう、ムリだ……)
――あたしが久住先生と
ピアノを弾くことなんて、
もうできない。
そんなこと――お姉ちゃんに、
なんて話せばいいっていうの?
「将輝………この間の話、
やっぱり忘れて。
あたしもう、久住先生と
一緒にピアノは弾かないから」
_
ねーだろ!?
お前、今日は穂乃花さんの
墓前でみんなに話をするって
言ってたじゃねーか!
それがなんで、こんなとこで
泣いてんだよっ!?」
「……うるさいな……。
そんな大きな声、出さない
でよ……」
(話、しようと思ってたよ。
でももう、ムリだ……)
――あたしが久住先生と
ピアノを弾くことなんて、
もうできない。
そんなこと――お姉ちゃんに、
なんて話せばいいっていうの?
「将輝………この間の話、
やっぱり忘れて。
あたしもう、久住先生と
一緒にピアノは弾かないから」
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