《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「あ……うん、ゴメン。

急に委員会の用事頼まれて……」



「……そう。

もうすぐ出来るから、
着替えてらっしゃい」



「うん、わかった」



返事を聞くと、お母さんは
すぐに視線を外して料理を
再開した。



それ以上あたしと会話
しようって感じは、全くない。


だからあたしも、無言で
浄水器の水を1杯だけ
飲んで、すぐに2階の
自分の部屋に向かった。



パタンとドアを閉じ、
ベッドの上に鞄を放り投げる。



無意識のうちに息を
つめてたのか、ハーッと
深く肺の中の空気を吐き出した。


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