《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「ふざけんな……!

お前、久住のことが好き
なんじゃなかったのかよっ!?

だから……だから、
オレは――!」



「……ま、将輝……!?」



今まで押さえつけていた
感情を、爆発させるように
叫んで。



将輝が再びグッとあたしの
右腕を掴み、強く引く。



「まっ―――…」



気づいた時にはギュッと
体を抱きすくめられてて、
驚きと苦しさでめまいが
しそうだった。



「やっ……将輝、離してっ……」



とっさに身をよじっても、
びくともしない。


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