《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
将輝は強く強くあたしを
抱いて、押し殺した声で言った。
「それならなんで、久住
なんて好きになったんだよ。
オレなんか、ガキの頃から
お前の傍にいただろーが。
なんで――オレにしとか
なかったんだよ……っ」
「ま、さき………!?」
「――オレじゃダメだから
なんだろ?
久住だから、好きに
なったんだろ?
なのに……それが穂乃花
さんと同じ相手だったって
だけで、全部終わるのか?
お前の気持ちは、その程度
だったのかよ?」
「――――――っ!!」
_
抱いて、押し殺した声で言った。
「それならなんで、久住
なんて好きになったんだよ。
オレなんか、ガキの頃から
お前の傍にいただろーが。
なんで――オレにしとか
なかったんだよ……っ」
「ま、さき………!?」
「――オレじゃダメだから
なんだろ?
久住だから、好きに
なったんだろ?
なのに……それが穂乃花
さんと同じ相手だったって
だけで、全部終わるのか?
お前の気持ちは、その程度
だったのかよ?」
「――――――っ!!」
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