《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
(あたしも先生も、一緒。

過去にバイバイって手を
振って、新しい道を歩いて
いかなきゃって。

わかってるのに、踏み出せない。

一緒だったから……だから……)



―――だから一緒に
いたいって、思ったんだ。



久住先生とだから、
お姉ちゃんのカノンを
弾きたいって。



そして―――一緒に、
前に進んでいきたいって――…。



「せ……んせい……!」



……やっぱりあたしは、
先生が好きだよ。



たとえ今も、先生の心の
中には、お姉ちゃんが
いるとわかっても。


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