《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「あ、誤解すんなよ。

オレの言ったことは
気にすんな。

元々言うつもりなかったし」



「え…………」



(そんな……気にするな
って言われても……)



実際聞いたのに、聞かなかった
ように振る舞うこともできない。



「将輝――あたし――…」



本当はどこかで、もう
前から気づいてた。



だけど普段の将輝はそんな
感じこれっぽっちも出さず、
ただ不器用にあたしを心配
してくれてたから。



……だからあたしは、
そんな将輝に甘えてた。



(でも、あたしは………)



「……ゴメン、将輝」


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