《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
改めて突きつけられたその
事実に、心が凍える。



だけど必死で自分自身を
励まして、あたしは歩いた。




――たどり着いた先は、学校。



結局ここしか思いつかなくて、
無意識のうちに足が向いて
たっていう方が正しい。



「休日だもん、いるわけ
ないよね……」



………わかってるけど。



それでもあたしは、制服姿
なのをいいことに、そっと
校門をくぐった。



いくつかの部活は土日でも
練習をしてるから、学校は
開いてるみたいだ。



もっとも、校舎までちゃんと
鍵が開いてるかはわから
ないけど……。


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