《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「先生とお姉ちゃんに
届けって願いながら、
弾いたんです――」
「……あぁ、そうだね」
さっきも“届いた”と
言ってくれたように、
先生は頷いて優しく
微笑んでくれた。
その態度に、霊園での取り
乱した様子はもうない。
いつもより少し元気は
ないけれど、落ち着きを
取り戻してる。
「………先生。
話してくれますか?
先生と、お姉ちゃんのこと――」
そっと問いかけると、
先生はチラリとあたしを見た。
そして唇だけでかすかに
笑うと、窓の外に視線を
戻し、ゆっくりと話し始める。
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届けって願いながら、
弾いたんです――」
「……あぁ、そうだね」
さっきも“届いた”と
言ってくれたように、
先生は頷いて優しく
微笑んでくれた。
その態度に、霊園での取り
乱した様子はもうない。
いつもより少し元気は
ないけれど、落ち着きを
取り戻してる。
「………先生。
話してくれますか?
先生と、お姉ちゃんのこと――」
そっと問いかけると、
先生はチラリとあたしを見た。
そして唇だけでかすかに
笑うと、窓の外に視線を
戻し、ゆっくりと話し始める。
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