《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「お姉ちゃんが、そんな
ことを……?」



「ああ。オレも彼女がそう
言うなら、それでいいと
思ったし」



「そうですか……」



高校生だったお姉ちゃん。



本当は恋愛だって堂々と
したかったはずなのに……

やっぱりお姉ちゃんは、
家族のことを考えて遠慮
してたんだ。



(ホントに……どこまで
親思いなのよ……)



「誰にも話すことはなかった
けれど、オレは本当に彼女が
大好きだった。

彼女と彼女のピアノを、
いつまでも見守りたい。

そう思ってたけれど――…」


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