《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
先生のため息がひとつ、
静まった空気の中に落ちる。
そして今も消えない悔恨の
思いと共に、先生はこう続けた。
「何度目かに病室を訪ねた時、
もうオレとは会えないと
言われた。
自分はオレの言うように
強くはなれないし、こんな
自分じゃ迷惑をかけるから、
一緒にもいれないって……」
『あたしは一人でゆっくり
頑張るから。
あなたももう、あたしの
ことは忘れて。
ゴメンね――そして、
ありがとう』
それが、お姉ちゃんが最後に
告げた言葉だったらしい。
_
静まった空気の中に落ちる。
そして今も消えない悔恨の
思いと共に、先生はこう続けた。
「何度目かに病室を訪ねた時、
もうオレとは会えないと
言われた。
自分はオレの言うように
強くはなれないし、こんな
自分じゃ迷惑をかけるから、
一緒にもいれないって……」
『あたしは一人でゆっくり
頑張るから。
あなたももう、あたしの
ことは忘れて。
ゴメンね――そして、
ありがとう』
それが、お姉ちゃんが最後に
告げた言葉だったらしい。
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