《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
(きっとそうだ……)



当時ならきっと理解できな
かったと思うけど、今なら
そんなお姉ちゃんの気持ちが
わかる気がする。



お姉ちゃんは本当に、
あたし達が期待する人間
像であろうと、一生懸命
だったんだ……。



(ゴメンねお姉ちゃん……。

全部、あたし達のせいだね……)



「……あたしも両親も、
お姉ちゃんが心から大好き
でした。

それは間違いなく、本当です。

でもあたし達は、お姉ちゃんの
本当の苦悩に、気づいて
あげれてなかった――」


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