《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「お姉ちゃんは5年前の
今日、自殺しました。
病院の屋上から、真夜中に
飛び降りたんです」
「……………っ!!」
先生の瞳が裂けんばかりに
見開かれる。
本当に痛々しかったけど……
あたしは目をそむけちゃ
いけないと思った。
だから瞬きさえせずに、
ずっと先生を見ていた。
先生は何かを堪えるように
ジッと宙を見つめ、何度も
苦しげに顔を歪め……
だけどようやく、かすれた
声で言葉を紡ぐ。
「………もしやとは思って
いたけど……やっぱり、
そうだったんだな……」
_
今日、自殺しました。
病院の屋上から、真夜中に
飛び降りたんです」
「……………っ!!」
先生の瞳が裂けんばかりに
見開かれる。
本当に痛々しかったけど……
あたしは目をそむけちゃ
いけないと思った。
だから瞬きさえせずに、
ずっと先生を見ていた。
先生は何かを堪えるように
ジッと宙を見つめ、何度も
苦しげに顔を歪め……
だけどようやく、かすれた
声で言葉を紡ぐ。
「………もしやとは思って
いたけど……やっぱり、
そうだったんだな……」
_