《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「そしてそんな君が、オレに
あの“カノン”を一緒に
完成させようと言ってくれて。

オレは君となら、本当に
それができると思った。

そしていつか曲ができた
時には、きっと何かが
変わってる。……そんな
確信があった」



「先生………」



(それはあたしも
一緒だよ、先生。

先生とだから弾きたい、
先生とだからできるって。

そう、あたしも思ったの――)



「さっきこの曲を弾いてる
時、自然とあたしの中から
音が生まれてきた気が
したんです。

だけどこれは、あたしだけの
力じゃない。

先生があたしを変えて
くれたから、できたんです――」


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