《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
(はぁっ。これで後はあの
人がいてくれたら、完ペキ
なのに)



つい思い出して切ない
ため息をつきそうになった、
その時――…。



「―――花琳!」



あたしの思いが聞こえた
かのように響いた声に、
あたしは信じられない
気持ちで振り返る。



(え―――なんで!?

今日は来れないはずじゃ――)



でも、振り返ったあたしの
視界に飛び込んできたのは。



「先生――――!」



まぎれもなくあたしが今
一番会いたいと思ってた、
大好きなその姿。


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