《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
今度はちゃんと小さな声で
尋ねると、先生はフフッと
笑って、



「試合も終わったし、オレ
だけ早い便で帰ってきた。

大丈夫、ちゃんと了承は
得てるよ」



「えっ? でも……」



一応引率なのに……本当に
そんなことしてよかったのかな。



「………不良教師」



ボソッと呟いたら、先生は
『えぇっ?』と眉をひそめて、



「ひどいな。どうしても
花琳の応援をしたくて、
飛んで帰ってきたのに……」



ロコツにしょんぼりした
顔をするもんだから、
あたしは早々に降参した。


_
< 434 / 440 >

この作品をシェア

pagetop