《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「冗談だよ。

来てくれて嬉しい。

――ありがとう、先生」



本当は、仕事なんて
すっ飛ばして来て欲しいと
思ってたのはあたしの方。



だって今日の演奏を一番
届けたい相手は、やっぱり
天国のお姉ちゃんと、
先生だから。



「………頑張れ、花琳」




――この1年間、何度も
そう言ってあたしを
励ましてくれた先生。



それだけじゃなく、ピアノを
教えてくれたり、それ以外
でも色んな面で――

とにかくずっとあたしを
支えて来てくれた、
あたしが何よりも大切で、
大好きな人。


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