《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「……普通のセンセーだぜ。

けどまぁ温厚なタイプって
ヤツかな。

授業中ふざけたりとか絶対
しねーし、注意する時も
怒鳴ったりとかほとんどねーし。

オレにはちーと面白みに
かけるなぁ」



「ふぅん………」



「けっこう顔がいいから、
女子の間じゃわりと人気
あるみたいだけど――」



そこまで言って、将輝は
ハタと言葉を切る。



そしてなぜか急にニヤニヤ
した笑いを顔に浮かべると、
鼻面をグイッとあたしに
突き出して、



「――もしかして花琳、
お前もかよ?

お前、あんなジミなのが
タイプなのか?」


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