《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「なっ…………!」



あたしは見る間に耳辺り
まで熱くなるのを、
ハッキリと感じてた。



「何言ってんのっ、
そんなんじゃないわよ!」



吐き捨てるように言い
放つと、将輝はさらに
下品な笑いを広げて、



「オイオイ、顔真っ赤だけど?

マジかよ、お前がなぁ〜♪」



「だから違うってば!

ちょっと気になって聞いて
みただけよ!」



「“ちょっと”?

なんでちょっと気に
なったんだよ?」



「それは――――!」




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